地球温暖化の緩和策としてCO2回収・利用・貯留(CCUS)に期待が集まっています。CCUSが実効的な対策となるためには、要素技術の研究開発だけではなく、各種技術を組み合わせ、社会に対し有効に機能するシステムを構築することが必須です。

 そのような取り組みは、化学工学が最も得意とする分野です。そこで、CCUSに関わる研究者、技術者、有識者が結集するプラットフォームとして、公益社団法人化学工学会戦略推進センターのもと、CO2回収・利用・貯留研究会(通称:CCUS研究会)を2019年10月に設立いたしました。

 当該研究会は、CCUS技術の社会実装を目指し、CCUSに関する課題抽出・分析、シナリオ提案、知の共有・還元等の活動を行ってきました。2022年10月、CCUS研究会をリニューアルし、CCUS検討委員会が設置されました。